IoTデバイスこそゲスト用ネットワークに接続するべき

IoTデバイスをゲスト用ネットワークに接続するのが望ましい理由


ところで、ゲスト用Wi-Fiネットワークが役に立つのは、友達が大勢いる場合だけに限りません。家の中にスマートデバイスがたくさんある場合にも有効です。スマートテレビや家庭用ゲーム機などもインターネットに接続する必要がありますが、そうしたデバイスの多くは、最新のアップデートがインストールされたコンピューターに比べると非常に脆弱です。つまり、スマートデバイスがメインのネットワークに接続されている場合、そのデバイスがハッキングされてしまうと、他のデバイスにも侵入されてしまう可能性があります。


スマートデバイスについては、多くのエキスパートが「ハッキングされる可能性がある」ではなく「間違いなくハッキングされる」と述べています。ボットネットの一部に変えられてしまったスマート電球を何とかするのは比較的簡単かもしれませんが、ゾンビ化してしまったコンピューターについてはそうもいきません。何よりも、ボットネットはさまざまなマルウェアの拡散に使われます。また、感染したマルウェアは基本的に、ゾンビ化したコンピューターのメモリに自由にアクセス可能です。


メインのネットワークではなく、正しく設定されたゲスト用ネットワークにすべてのIoTデバイスを接続すれば、そうした攻撃に対する防御を強化できます。IoTデバイスの1つがサイバー犯罪者にハッキングされても、メインのネットワークに侵入されることはなく、メインのネットワーク内のコンピューターやスマートフォン不正アクセスされることもありません。


もちろん、ゲスト用ネットワークに接続されたスマート洗濯機がボットネットのメンバーと化し、DDoS攻撃や仮想通貨マイニングの一端を担う可能性はあります(スマートデバイスを手に入れれば、必ずと言っていいほどこうしたリスクを抱えることになります)。しかしその場合でも、あなたが銀行情報などの重要なデータを保存したコンピューターには影響が及ばずに済みます。



引用元:ゲスト用Wi-Fiネットワークとその役割 | カスペルスキー公式ブログ

なるほど。



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