しかし、従来の“Windows Update”ではオプションで提供されているドライバーにまでこのプロセスが適用されてしまい、ユーザー側で拒否することができなかった。こうしたオプションのドライバーは“マニュアルドライバー”(manual driver)とも呼ばれているが、特定の問題を解決するために提供されていることが多い。ハードウェアが問題なく動作していれば、インストールしなくてもいいものだ。逆に、もし自動でインストールされたマニュアルドライバーが未成熟であれば、ユーザーが何もしていないにもかかわらずシステムにトラブルが発生してしまうこともあるだろう。
「Windows 10 バージョン 2004」以降の環境ではこうした問題を避けるため、今月から自動ドライバーとマニュアルドライバーの区別がはっきりつけられるようになる。前者に関しては従来通りで変更はないが、後者のマニュアルドライバーは自動で適用されなくなる。自分でインストールしたいドライバーとしたくないドライバーを選択できるようになるわけだ。
トラブルを抱えていてマニュアルドライバーをあえて適用したい場合は、「設定」アプリの“Windows Update”画面から“オプションの更新プログラムを表示”へ進むと、オプションで利用可能なマニュアルドライバーを一覧できる。インストールしたいドライバーにチェックを入れ、[ダウンロードしてインストール]ボタンを押せば適用されるだろう。