高校野球:地元代表?

 いわゆる強豪校以外の高校が勢いにのって全国制覇することなど、もうないのでは…。高校野球決勝、大阪桐蔭光星学院戦を見ながら思った。今夏の参加校は全国で3985校。その中で両校は春に続き優勝を争った。数字上は奇跡に近いが、何のことはない、各地からうまい選手を大勢集めた高校同士の絵に描いたような決勝だった。
 優勝した大阪桐蔭にはエース藤浪に加え、愛媛出身で中学時代“伊予の怪物”といわれた沢田や、近畿NO・1左腕の呼び声高い平尾ら他校ならエースになる控え投手もいる。多少詰まっても力でヒットにしてしまうパワフルな打者も揃う。関西や沖縄から選手が集まった光星学院の投打も同様だ。
 甲子園経験もある関東の私立校監督はこう言って苦笑いした。「ひがみで言うわけではないが、ふつうの子を一からコツコツ鍛え、監督の指導力で勝たせるのはもう無理。甲子園でいいプレーを見せる強豪校の選手は鍛えられている、というよりもともとセンスがあってうまいからだ」。  一番暑い時間帯に行われていた決勝は、節電のため昨年に続き午前中に行われた。その違和感もあったが、同時に決勝らしい感動もなく味気なさも感じた。かつての磐城(福島)・田村隆寿投手のように“小さな大投手”が決勝まで一人マウンドを支え、人々の共感を呼んだ高校野球とは別次元のように見えたものだ。
 前出の監督はこうも言った。「甲子園優勝は目指したいが、指導力より学校のシステムによって、いかにいい素材を集めて勝つかという時代になっている」。弾みや幸運が入り込む余地などない“集めたもの勝ち”。高校野球は味気なくなる一方ではないか。(サンケイスポーツ 今村忠)
ソース:http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120824/bbl12082410220002-n1.htm

高校野球は味気なくなし、地元代表してないから応援する気も起こらない。明徳義塾などキャプテン:岡山、4番:韓国。