ニュースの核心は伝えられているのか

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成22年(2010年)3月26日(金曜日)貳
 通巻2920号より引用

(読者の声2)ワシントン・ポストが伝えた、「日本の輸出が増進」という東京特派員の記事へのコメントは非常に少ない。
一方、「医療改悪に賛成した民主党下院議員10人が、命の危険を訴えている」という記事は、1700超の書き込みがある。内容は、アメリカが真っ二つに割れている深刻な事実だ。
“ぼくがオバマだったら、共和党が一票も入れない法案を強行しない”とウチのに言ったら“これからそれが大問題になると思う”と。
アメリカ合衆国の分裂」は、クリントンに始まり、ブッシュが拡大し、オバマが決定付けた。新聞は怖がって書かないが、“南北戦争以来の南北分裂”とこの南部の人々は、硬い表情(珍しいこと)になっている。オバマは、勢いつき、今度は「金融制度改革」だと。暗殺も伝統的なアメリカ政治の特質でした。
(伊勢ルイジアナ)


宮崎正弘のコメント)日本のアメリカ研究家ってひとたちは95%がリベラル志向で民主党贔屓です。共和党贔屓のアメリカ通は少ないのです。或いはいても、マスコミには登場させない仕組みが出来上がっている。かれらの情報源であるフォーリンアフェアーズとか、NYタイムズとかはリベラルの牙城、そもそも米国ではジャーナリストの70%以上がリベラルで、はっきりと反共和党です。
 共和党トップと強いコネクションのある加瀬英明氏、藤井厳喜氏らはテレビにあまり呼ばれないでしょう。
 それであるがゆえに米国のオバマ健康保険論争が国を真っ二つにしたという深刻さが日本人には分からない。永田町も霞ヶ関も関心が薄い。

最近ほとんどテレビは見ない。内容が?????