公用車に乗る際には国旗を掲げ続ける

【北京=大木聖馬】丹羽宇一郎中国大使の車が襲撃された事件を巡り、丹羽大使が今後も公用車に乗る際には国旗を掲げ続ける意向を示していることがわかった。

 日中関係筋が28日、明らかにした。

 中国国内では、尖閣諸島を巡って反日感情が高まっており、大使の車への日本国旗の掲揚は「標的になりやすいのでは」との指摘も出ている。これに対し同筋は、「旗を外せば逆に『弱腰だ』とも批判されかねない。今後も堂々と国旗を掲げて移動するべきだ」と話している。


引用元: 丹羽大使、車に「堂々と」国旗掲げ続ける意向(読売新聞) - livedoor ニュース,
http://news.livedoor.com/article/detail/6898020/


当たり前。なぜ、このようなことをニュースとして流すのか?
公用車に乗る際には国旗を掲げないというなら記事にして欲しいが,
「標的になりやすいのでは」との指摘も出ている?これを受けて書いているのか? 外交官の仕事を理解して書いているのか?


こちらの見方が正しい。

丹羽大使の乗った外交車両が北京で走行中に暴漢に襲われ、我が国の国旗が奪われる事件がおきた。日本政府は抗議せず、在留邦人の安全を中国当局に要請、また中国外交部は「遺憾の意」を現したに過ぎない。

 中国のネットには「現代の義和団」「英雄」「日本鬼子をやっつけろ」など、熱血的興奮の書き込みが目立つが、あまりにも知的レベルの幼さに、やはり西太后に操つられた義和団を連想する。

尖閣問題で軍事行動を起こさない胡錦涛政権は「宋朝末期の軟弱外交に等しい」「王精衛に似ている売国政権だ」という殴り書きもある。

 さて筆者が考えるのは、こうした現象的事象ではない。

かりにも我が国の神聖なる国旗が奪われたのである。武士道にしたがえば大使は切腹してわびるべきである。また三人も日本人が大使のクルマに同乗していながら、国旗を守るために生命を賭けようともしなかった外交官は、なにか外交上の大切なことを忘れているのではないか。

 その昔、ペルーで日本大使公邸が襲われ、多数が人質になった。フジモリ大統領は断固たる決意で武装突撃隊を編成し、ゲリラを退治し、日本人人質を救ったが、この行為に外務省はそれほどの感謝もしなかったばかりか、日本のマスコミは実力行使に批判的だった。

あまつさえ駐ペルーの日本大使=青木某は天皇陛下の御真影ならばともかく、当時の橋本首相の写真を掲げて記者会見に出てきた。
かりにも全権大使とは天皇陛下の名代であり、首相は行政のトップに過ぎないという真実を忘れている行為だった。

かくして日本人の劣化、事態の深刻性が分からない外務省とマスコミ。国旗が奪われたという失態がいかなる意味かを飲み込めない幼児性。このことは極めて重大深刻な現代日本人の精神の混迷と錯乱ぶりを示して余りある。


引用元: 宮崎正弘の国際ニュース・早読み(神聖なる日本国旗が奪われて)