「日韓通貨スワップ協定の停止」と「韓国国債の購入計画の停止」をせよ

Q: 日韓通貨スワップ協定を停止すれば、韓国は絶対に困りますよね?
A: 効果はありますが、抜け道もあります。

Q: 抜け道があるとは、どういうことですか?
A: 日本の民主党政府は、日韓通貨スワップの大幅増額のほか、もうひとつ、韓国経済を支援する政策について合意しています。

Q: それは何ですか?
A: 韓国の国債購入です。

Q: 日本が韓国の国債を購入することは、何を意味するのですか?
A: 国債とは国の借金です。韓国経済が危機に陥っても、大量に国債を発行して日本が引き受けてくれれば、危機を乗り切ることができるでしょう。

Q: 誰のお金で韓国の国債を購入するのですか?
A: もちろん日本国民の財産です。専門用語で外貨準備と呼ばれる資金が現在約100兆円あって、その一部を活用する計画です。

Q: 外貨準備って、何を買っても良いのですか?
A: いいえ。国民の財産であり且つ日本の危機の備えですから、通常は国際的な決済通貨として信認されている米ドルが中心になります。世界的に見ても外貨準備は、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドの世界4大通貨がシェアの約95%を占めます(※IMF資料より)。韓国ウォンなどのマイナー通貨を保有することは、本来の目的から外れるため不適切なのですが、民主党政府が今年5月に韓国と合意してしまいました。

Q: 結局、日韓通貨スワップを凍結しても、意味なくないですか?
A: 日韓通貨スワップを停止すれば、韓国は一定のダメージを受けますが、しかし、日本が外貨準備を活用して韓国の国債を購入することにより、韓国を支援することが可能です。

Q: どうすればいいのですか?
A: 韓国に経済制裁を加えるという意味では、「日韓通貨スワップ協定の停止」と、「韓国国債の購入計画の停止」を両方セットで執行する必要があるでしょう。(執筆者:為替王)
通貨スワップ凍結でも、韓国が困らない理由?=為替王 2012/08/19(日) 10:58:17 [サーチナ]