HDDのデータ復旧

upsの理解が違っていた。

 海水に浸水したハードディスクの復旧を依頼する際には、「海水は乾かさないのが鉄則」(安藤氏)だ。海水を乾かすと塩分が残って、ハードディスクが錆びてしまうためだ。また、ハードディスクを水道水で洗うのも、乾いた際に不純物が残るため、乾かさないように湿ったタオルなどで包みジップロックなどに入れて持ち込むのが望ましいそうだ。

停電によるデータトラブルへの対策としては、事前にUPSを導入することや、会社の規模によっては発電機を導入しておくことだという。「ただし、UPSに慣れていない人の場合、バッテリーに頼って動かしっぱなしにしてしまうケースもあります。UPSからシャットダウンのコマンドを発行して正常にシャットダウンするものとして使ってください」(西原氏)。

 停電対策に限らない話だが、バックアップも重要だ。「いちばん安全なのは、RAID 1でミラーリングして、そこから定期的にバックアップを取る、オーソドックスな方法ですね」(西原氏)。

 なお、ハードディスク動作中の停電による障害は論理障害がほとんどだが、まれに物理障害になるケースもあるという。最近のハードディスクドライブは、通電中に落下や停電を受けると、それを感知してヘッドを安全な位置に退避してくれるようになっている。この方式を採用していないモデルでは、プラッター上にヘッドがある状態で停止し、ヘッドの変形やプラッターの傷につながることもあるのだそうだ。「ここ数年のモデルのハードディスクであれば、この勝手に退避する方式を採用しているものがほとんどです。心配であれば買い替えるのもいいでしょう」(安藤氏)。

ソース:津波で浸水したHDDがデータ復旧するまで、日本データテクノロジーに聞く
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20110408_437325.html