町内会こそ災害防止の要だ

その通りだ。

今回の地震についてしきりに「国家非常事態宣言」、「戒厳令」の布告をtという人がいる。 異存はない。
 しかし、今後に向けてもっと大切なものを忘れてはいないだろか。
 私はおそらくここにいる諸君の中でも最も多く災害に会った人ではなかろうか。
空襲(あまりに幼かったので記憶は極小)、新潟大火(1955年−市の中心部約千軒が焼失−自宅も焼失)、新潟地震(1964年)、新潟大洪水(1968年−約240名?が溺死−山津波も発生)、落雷(1969年)。まだ遭遇してないのは海津波だけだと思う。
 こうした災害で一番痛切に感じたのは、政府(中央・地方)の支援・援助よりも地域の助け合いだ。ありていに言えば「町内会」の存在である。こういう末端の援助が一番の身近に役に立つ。新潟地震の時も、日頃から「町内会」の活動に参加せずこれを冷ややかに見ていた年配者が近所にいたが、援助から排除され、やがては家を引っ越してどこかに行ってしまった。
 実家は旅館、幸い珍しく地震の被害を受けなかった。そればかりか家にはガスパイプ(新潟では地下から天然ガスが噴出するため大きな家では自分でガス管を地下に堀りそれを利用していた。しかし、地盤沈下のため禁止され利用されなくなっていた)があり、それを利用して炊き出しを行った。また、井戸が2本もあったため、これをも利用し炊き出しを行った。米は十分に備蓄があった。こうして我が家を中心に救助活動が行われたのである。協力者はもちろん町内会の人たちだ。旅館の風呂は大きい。
風呂も町内の人に開放した。人というのは湯につかって気持ちが良くなると力が回復するものだと感じた。
 家が破壊された人は我が家、町内会で被害が少なかった家で預かった。幼児がいた家庭が優先された。市内の避難所?人が一杯でとても収容しきれない状態であった。
 「国家非常事態宣言」、「戒厳令」を説くのも大切だが、悪いがこういう人は災害を体験してないと思う。
 最近では個人主義者が跋扈して「町内会」の活動が低調と聞くが、自治体自ら「町内会」の構築に邁進すべきである。
 政府(中央・地方)よりも「町内会」 これが私の体験だ。
 それと神社・お寺などは真っ先に被災者に場所を開放すべきだ。昨日だって、神社・お寺が開放したと話を聞かない。だから、人々から信頼されないのだ。
私だって昨日は外国人に自宅を提供したいと意思表示した。
 神社・お寺離れの現象は当たり前だと思う。地域で助け合う。こういう視点が神社・お寺に欠けているように思える。

ソース:掲示板《日本の伝統文化を大切にしよう》
町内会こそ災害防止の要だ :解放者