a government of the people, by the people, for the people


「ST生、神奈川」氏が、宮崎さんのメルマガにリンカーン大統領のゲティスバーグ演説の「a government of the people, by the people, for the people」は日本で一般に知られている意味ではなく「人民自身による、人民自身のために人民自身を統治すること(ないし統治形態)」とう意味であることを書かれました。
その後かなり多くのブログに引用され、中にはあれはとんでもない間違ったこじつけ解釈であるという評価をしているものであるという意見がみられました。
『TIME』誌アジア版2010年12月27日号に載っていた読者の投書を読んで、やはりこれが米国における一般の解釈であると確認しました。投稿者の名前と居住地、また他の部分の英文の自然さから判断してほぼ間違いなく英語を母国語とする人の書いたものです。
あのフレーズをもじって、「a government of the feckless, by the crooked, for the connected」(不正直な連中による、コネのあるものたちのために弱者を統治すること)とありますが、ここでは、「a government of the feckless」を「弱者の政府」と解釈することは不可能です。
もじった表現が皮肉に使えるほど上記「ST生、神奈川」氏のように解釈することが英語を母国語とする人たちの間の当たり前の理解のようです。未だに根強い嘘つき解釈の訂正になれば幸いです。
(ST生、千葉)


引用元: 宮崎正弘の国際ニュース・早読み