韓国併合 伊藤博文のメモ見つかる (備忘記録)

 伊藤博文の自筆のメモは、韓国併合の5年前の1905年11月、韓国を日本の保護国とする「第二次日韓協約」の調印交渉で通訳を務めた、前間恭作氏が持ち帰り、その後、遺族が福岡市内の自宅で保管していました。
 メモは2点あり、交渉の様子などを記した前間氏の手記とともに、先日、遺族が九州大学に寄贈しました。このうちの1つのメモには、「韓国の富強の実を認むるに至る迄」という記述があります。
これについて、伊藤博文研究の第一人者の、京都大学伊藤之雄教授は、「この時点で、伊藤博文は、韓国を保護国とするのは韓国の国力がつくまでで、併合という考えには否定的だったことを裏付ける新たな史料だ」と注目しています。
 九州大学は、この伊藤博文の自筆のメモを、年内にも一般公開する予定です。

http://www.nhk.or.jp/news/html/20100822/t10013492101000.html