尖閣諸島は日本の領土(2)

台湾の中華民国政府が最初に領有を言明したのは一九七〇年九月四日。魏道明外交部長(外相)によってである。中華人民共和国が領有を主張し始めたのは、同年十二月二十九日。国営新華社が「大昔から中国の領土である」と報道した時点だ。同国政府が正式に領有を主張する声明を出したのは、一九七一年十二月三十日になってからだ。

それまでは中華民国中華人民共和国も、それぞれの国が発行する教科書、地図帳では、尖閣諸島は沖縄(日本)の一部として表記していたのである。

下は一九七〇年一月に刊行された中華民国の国定教科書「国民中学地理教科書・第四冊」にある地図だ。明らかに「尖閣群島」(釣魚台ではない)を中華民国の国境外、すなわち日本のエリアに置いて描いている。

台湾は日本の生命線!

7月1日から「領海外国船舶航行法(領海等における外国船舶の航行に関する法律)」が施行される。
これまで人命救助など正当な理由がなく領海内にとどまり、示威行動する外国船舶に適用できる明確な法令がなかったが、今後は「立ち入り検査」や「退去命令」などが出せるようになる。