米国は「ネットワーク中立性」規則が撤廃

ネットワーク中立性を簡単にいうなら、インターネットサービスプロバイダーISP)が、自社の設備を流れるトラフィックの扱いをアプリケーション、コンテンツ、プロトコル、事業者などの別によって変えることを禁じ、どれも平等に扱わなければならないというルールである。例えば、4Kや8Kの動画など、大量のトラフィックを流す事業者の帯域を絞ったり、自社のサービスと競合する事業者のサービスのトラフィックをブロックしたりしてはならないということだ。ユーザーはどのISPを選択しても、地域ごとにパフォーマンスが多少異なるにしろ、同じコンテンツにアクセスできるのはこうした考え方による。しかし、インターネットの構造上、自分の顧客でないコンテンツプロバイダーが用意した動画コンテンツを自社(ISP)の多くの顧客が閲覧をしようとすると、必然的に大量のトラフィックが発生し、それを中継するISPの設備は有限であることから逼迫する。しかし、それは設備投資を増強できるだけの利益にはつながらないという事業継続性なども論点である。


ソ-ス:米国では「ネットワーク中立性」規則が撤廃――その影響は?【iNTERNET magazine Reboot】 - INTERNET Watch