集団的安全保障

先日、平成になって長く内閣官房副長官(事務担当)をされた石原信雄氏の講演を聴く機会がありました。今、(財)地方自治研究機構の会長をされています。

 講演では、クリントン政権時代に北朝鮮の核開発疑惑が浮上した際、米国は軍事圧力を掛けようとして日本にも軍事協力を要請したが、日本は内閣法制局が中心となって検討したが集団的安全保障は憲法違反であるため断った。よって米国は軍事的圧力を加えることをせず、交渉のみを行なったという裏話でした。

 石原氏の話では日本の掃海技術を欲していたとのこと。言葉を足せば、北朝鮮は防御のために機雷を設置した場合、米国単独では除去できない。日本が協力しなければ、軍事圧力を掛けられないと判断したもののようです。

 そして、日本と韓国の資金で軽水炉型原子炉を作ってやるから(KEDO)、核開発はやめろよ、ということで手を打った。

 北朝鮮の核疑惑云々を言及する人が多いのですが、日本が集団的安全保障を認めていないことによる結果として、北朝鮮の核兵器があるということを再認識しておく必要があると思います。
《日本の伝統文化を大切にしよう》 投稿者:高原凌 より

こんな話があったんだ。