2020年9月1日以降、SSL/TLS証明書の購入を考えているのであれば注意が必要だ。SSL/TLS証明書は有効期間が長いほうがディスカウント率が高い。管理の手間を考えても、できるだけ長い有効期間のSSL/TLS証明書を購入するのはロジカルな選択肢だ。しかし、2020年9月1日以降は状況が一変する。
Google Chrome、Apple Safari、Mozilla Firefoxが398日間を超える有効期間を持つSSL/TLS証明書を信頼しなくなるからだ。この長さは1年間に多少の更新猶予期間を持たせたものであり、基本的にSSL/TLS証明書の有効期間の上限が1年間に限定されることになる。
どのような流れでこういった状況になったのかは、「Apple to Enforce 1-Year Limit on SSL/TLS Certificate Lifetimes on September 1, 2020, Mozilla and Google to Follow Suit – WordPress Tavern」がわかりやすく伝えている。簡単に説明すると、2020年3月にAppleがこの方針を発表し、GoogleとMozillaがこの流れに賛同したということになる。