DNSの通信を暗号化して安全に利用できるようにするサービス「IIJ Public DNSサービス(ベータ版)」

 IIJ Public DNSサービスは、ホスト名とIPアドレスを相互に変換するDNS(Domain Name System)サーバーの名前解決機能を提供するサービスである(同社のサービス紹介サイト)。複数のDNSサーバーへの問い合わせ結果をキャッシュして代理応答するDNSキャッシュサーバーとして動作する。Webブラウザなどが名前解決に利用するDNSサーバーとして、IIJ Public DNSサービスを設定することによって利用できる。

 最大の特徴は、素のDNSプロトコルではなく、DNSの問い合わせの通信を暗号化するプロトコルとして標準化が進んでいる2つのプロトコルを利用できることである。TLS(Transport Layer Security)を使って通信経路を暗号化するDNS over TLSDoT、RFC7858)と、TLSベースのWebアクセス用プロトコルであるHTTPSの上にDNSプロトコルを載せるDNS over HTTPSDoH、RFC8484)の2つのプロトコルを利用できる。

ベータ版(試験サービス)の提供期間は2022年3月31日までを予定している。

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ソ-ス:IIJ、暗号化DNSキャッシュサーバーを試験公開、DNS over TLSとDNS over HTTPSで通信可能 | IT Leaders

DoHサーバーのURL

https://public.dns.iij.jp/dns-query



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