データ復旧業界の健全化を目指して活動する一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)

 ユーザーにとって問題なのは、たいていはハードディスクが故障してから業者を探すことになるので、業者を見分けるための知識や経験がないことだ。

 その中でも悪質な業者の兆候を見分けるためのポイントを3つ教えてもらった。


 1つ目は「急かす」。知識のないユーザーが判断しかねるときに、「1時間以内に決断しないとハードディスクの調子が悪くなる」と言われては、ますます正常な判断ができなくなる。嘘をついてでも急がせる業者には注意したほうがいい、ということだ。


 2つ目は、「嘘をつく、不可能な復旧率を出す」。復旧できる見込みが限りなく低い状況や復旧できるかどうかも分からない状態で「復旧できる」と嘘をつくケースが相当する。また、“データ復旧率90%以上”など高い復旧率を宣伝文句にしているところも疑ったほうがいいという。

 「磁性体剥離など、直らないものは一定の割合あり、ベストで70~80%ぐらいでしょう。復旧率の算定方法は業界で統一されたものはないため、例えば診断して復旧できそうだと分かって正式に依頼を受けたものを分母にすれば、100%に近くなってしまいます。そのような数字でユーザーを釣るこのとないよう、DRAJでは、復旧率の基準を明記しつつ、復旧率をうたわない、と取り決めています。」(本田氏)

 3つ目は「復旧不可でも高額な費用を請求してくる」だ。事前に充分な説明や理由もなく、問い合わせ時は成功報酬と言っておきながら、復旧できない場合でも費用を請求してくるケースが相当する。



ソ-ス:・「データ復旧率90%以上」を疑え、社名変えながら荒稼ぎする悪質業者をデータ復旧業界歴23年の本田氏が指摘 - INTERNET Watch


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