マイクロソフトWindows Blogの12月20日公開版によれば、Windows 10 Insider Preview 18305では、IMEのオン/オフを切り替える設定を強化しているという。これにより、スペースバーの左右にある[無変換]と[変換]キーの動作が変わる。
OSを入れ替えたときは[無変換]と[変換]キーに変えている。
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Windows なら IME には MS IME や ATOK を使って、そのIMEの入力モードを直接入力モードや漢字変換モードに切り替えて入力します。ところが OS X だと「ことえり」「英数(直接入力)」を切り替えて入力するんですね。Chromeもそんな感じ。目指しているのはどうもあれです。
もうちょっと本質的に説明するとこうなります。IMEの種類(iBus 用語でいうところの Engine)を固定してそのIMEの状態をキーボードで切り替える Windows やそれまでの X11 で取られていた方法とは異なり、IMEの状態は固定してIME自体をキーボードで切り替えるOS X的な振る舞いに変更したとのこと。図にするとこう。
OS IMEの種類 IMEの状態 Windows 通常は切り替えない キーボードで切り替え OS X キーボードで切り替え 通常は切り替えない これに加えて iBus 1.5 ではアプリ毎にIMEの状態を管理するのではなく、全体でIMEの状態を共有するようにもなっています。これも OS X からのパクりと言ってよいでしょう。いや逆にこれをやりたいために、IMEの状態なんかみないで種類を切り替えちゃえば良いじゃん的な発想にもなったのでしょう。
いかんせん使いにくいことに変わりはありません。