Excelのセル結合を無意味に使いたがる人が多すぎる

構造とデザインの分離

 少し話を広げます。今まで述べてきたような問題は、根本的には構造とデザインが分離されていないがゆえに起こる問題です。構造とデザインが分離されている状態というのは、例えば雑誌の編集においては、ライターが執筆原稿を送って、編集者がそれを雑誌に製本するような状態のことです。雑誌が印刷された後で、ちょっとあの部分の文章変えてよ、ということは基本的にはありえません。


 つまり、人の目に見やすいように整形された表というのは印刷された雑誌のようなもので、本来ならばそこから内容を修正するようなものではないのです。電子データだから無理矢理遡れるだけで、セル結合された表を変更するというのは、印刷された雑誌を切り抜いて文章を変更するようなものです。もし修正があれば、原稿の方を修正して、それから製本し直すというのがスジでしょう。出版なら大がかりな話になりますが、電子データ上なら一瞬で済みます。そのために関数やピボットテーブル機能があるのだから、そうするべきです。Excelにおいては、原稿は整然データやCSVにあたります。それらを修正するにあたって、余計な手間は一切かかりません。


 なのに、Excelではデザインまで自分で完結させたい人や、デザインが固まった状態で修正を要求されるシーンがあまりにも多すぎます。人類にWYSIWYG(編集画面とレイアウトが一致していること)は早すぎたのだ……。


 ついでに言うと大半の人類はWordも雑に使いすぎですが、まあそれはまたの機会に。


ExcelがよりExcelらしくあるために

 Excel表計算ソフトです。けして版組ソフトではありません。セル結合やオブジェクト配置を使ってあなたの芸術を表現するキャンバスではありません。関数や、フィルターや、ピボットテーブルや、VBAを使って、99%の業務に必要なデータは一瞬で作成できます。そのために、その根本となるデータは整然データ(tidy data)でなければならないのです。


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 だからみんな、データを作る時やそれを人に渡す時は、できるだけ青のCみたいな形で揃えてくれると嬉しいな……。それが私の最期の願い……。


ソ-ス:・全人類に告ぐ。セル結合をやめろ。 - hibitの技術系メモ

なるほど納得。