親指シフト化に適しているかもしれないJISキーボード

均等配置とB下割れ(Bスプリット)
 親指シフト入力はエミュレーションソフトを使用することでJISキーボードでも実現可能だが、レイアウト及び物理的形状には一部条件がある。スペースバーの長い英語キーボードや、コンパクトキーボードやミニノートPCなどで右の方の一部のキーが小さくなっていたり別の個所に移動されているものなどは事実上不向きである。
 まず一般的なキーボードで親指シフト化に向いているのは、空白キー(スペースバー)が短かくて中心に位置し、両隣の変換キーと無変換キーが適度なキー幅を備えているものである(均等配置)。たとえばPFUHappy Hacking Keyboard日本語配列のものや東プレのRealforceシリーズの日本語配列のもの、富士通コンポーネントのFKB8540(Libertouch)シリーズ、キートップにカナ表記がないELECOMのTK-P05F(PS/2接続)、TK-U05F(USB接続)、TK-FCP004(USB/薄型パンタグラフ)シリーズなど。ノートパソコンでは富士通ソニー、IBM、パナソニックなどの一部がこれにあたる。この場合、親指シフトキーを空白キーと変換キーに割り当てるか、無変換キーと変換キーに割り当てるかをエミュレーションソフトにより選択可能であるが、前者では左右のシフトキーの大きさが異なり、後者では左右の親指シフトキーの間に空白キーが割り込む(本来の親指シフトと異なる)というアンバランスが生じる。それらが許容範囲であるかどうかは個人次第であり、容易に適応できる人もいれば違和感を拭えない人もいる。また、右側の文字キーを一列右へずらしたり、キーに取り付ける補助的な小道具を使うなど、ある程度改善できるような工夫の余地もある。
 しかしより適しているのは、空白キーと右隣の変換キーが同じ大きさで、その境目がBのキーの直下にあるタイプのものを使用することである(一部でB下割れ、B割れ、Bスプリットなどと呼ばれている)。これなら空白キーと変換キーを左右のシフトキーとすることでNICOLA準拠の親指シフトキーボードとほぼ同じ操作性を実現できる。この場合、無変換キーが空白キーとなり、左の方へ移動してしまうことになるが、気になる場合はキー配列をカスタマイズするキーボードユーティリティソフトを併用してカタカナ/ひらがなキーと入れ換えるなどすることで解決できるかもしれない。


引用元:
http://homepage2.nifty.com/ksbstr/oashift.htm#jiskey