宮崎正弘の国際ニュースより

日本のメディアでは台湾の様子は全くわからない。
意図的に操作しているのだろうなぁ。

(読者の声1)天皇陛下の園遊会で、多くが招待を受けたのですが、天皇陛下は台湾大使の憑寄台(台湾経済文化代表所代表=大使に相当)に歩み寄り、台湾の東日本震災への支援に感謝の言葉を述べた。産経新聞は一面にカラーで伝えていますが、台湾のメディアはどうですか?
  (GH生、群馬)


宮崎正弘のコメント)台湾各紙も取り上げてはいます。しかし本省人中心の『自由時報』いがいは扱いが小さいですね。
ちなみに国民党寄りの『連合報』も『中国時報』も、いまや北京の論調と変わらず、統一派、そのバックは大陸資本といわれるほどに中華思想が前面にでてきました。

 さらに「日台共栄」メルマガ、4月20日号より下記を引用します。
(引用開始)
「今上陛下が春の園遊会で台湾の震災支援に「台湾ありがとう」と感謝のお言葉――今朝の産経新聞1面を見て驚いた。題字のすぐ下に大きな写真があり、そこに今上陛下が馮寄台(ひょう・きたい)台北駐日経済文化代表処代表に対し、にこやかに話しかけられている場面が写っていた。馮代表は陛下のお話を聞き漏らすまいと、謹んで拝聴していると思しき写真だ。
記事を読んでみると、2年ぶりに催された春の園遊会のことだと分かった。2000人ほど招かれた中に、台湾を代表して馮代表も招かれ、陛下がお声を掛けられている場面だった。
下記にその記事をご紹介したい(インターネット版の内容と少し異なるが、写真は同じ)。
陛下が主催される園遊会に台湾の駐日代表が招かれるのは、日本と台湾が昭和47(1972)年に国交が断絶して以来初めてだそうで、「外交筋によると、天皇陛下は馮代表に対し、『台湾ありがとう』と述べられたという」(時事通信)。
園遊会には皇太子殿下や皇族方も列席、総理や国務大臣、衆参両院議長をはじめ芸能界やスポーツ界の功労者など約2,000人が赤坂御所に招かれ、夫人も一緒に招かれるという。
今回の春の園遊会には村井嘉浩・宮城県知事や上野善晴・岩手県副知事、宇宙飛行士の古川聡氏、相撲界からは大相撲元大関魁傑の放駒親方などが招かれたという。
台湾の馮寄台代表も顔希君夫人とともに招かれ、陛下から直接「台湾ありがとう」というお言葉を賜ったという。今上陛下が馮代表にお声をかけられた後、皇后陛下は「代表夫人の顔希君氏と英語で歓談」(中央通訊社)されたと伝えられている。
これは日本として台湾の東日本大震災支援に最高最大の感謝の意を表したことになり日本人の一人として、陛下の思召しに心から感謝申し上げたい。
馮代表は間もなく引退し、後任には外務事務次官の沈斯淳氏が就任する。2008年9月に台北駐日経済文化代表処の代表に就いた外交官の馮代表にとって、台湾を代表して陛下とお会いし、陛下から直接お言葉を賜ったのだから、恐らくこの4年間の代表就任期間で最大のイベントとなったのではないだろうか。外交官としてこれほどの栄誉はないだろう。引退する馮代表には最高の花道となった。
この最高の花道を用意したのは、日本の震災復興を祈って義捐金を出し合った台湾の名もない人々だ。日台関係史にとっても、平成24(2012)年4月19日は忘れてはならない1日となった。
陛下、台湾の震災支援に感謝【産経新聞:平成24(2012)年4月20日】
写真:春の園遊会で台北駐日経済文化代表処の馮寄台代表に声をかけられる天皇陛下=19日午後、東京・元赤坂赤坂御苑(栗橋隆悦撮影)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120419/imp12041923160001-n1.htm

天皇、皇后両陛下ご主催の「春の園遊会」が19日、東京・元赤坂赤坂御苑で開かれ、宇宙飛行士の古川聡さんや、日本相撲協会前理事長の放駒親方など、各界の功労者ら1956人が出席した。台湾の台北駐日経済文化代表処の馮寄台(ひょう・きたい)代表(大使に相当)も、代表として初めて招待された。台湾の中央通信社によると、陛下は馮寄台代表に対し、東日本大震災で寄せられた台湾からの支援に感謝の言葉を述べられた。
(以上で引用止め)

ところで、大使は「引退」とありますが、宮崎が台北の政界で耳にした情報では、憑大使は帰国後、五月二十日の馬総統二期目就任式をまってから「外務大臣」に就任という説をあちこちで聞いております。