昔の人はすごい。
明治の小学生
これは、木村駿吉が小学三年生の時に書いた作文です。
(実際の願書ではありません。作文集の中の一篇です)
今では大人でも書けません。追日薄暑相催候處益御多祥奉賀候陳者私庶弟已六歳ニ
相成候處終日兩親ノ膝下ニ光陰ヲ費シ候間明日ヨリ其校
ヘ入學御依頼申度何卒巖敷御教諭奉願候不備
東京府士族木村浩吉弟
下等三級生徒 木村駿吉
九年七ヶ月駿吉は明治21年の東大卒業ですが、小さい頃から家で漢文を習い、予備門に入ってからは英語と漢文で、我々が考えるような日本語は習っていないので、五十音図のア行とかサ行とかいうのは、何の事やら知らなかったそうです。
しかしこういう文章は書けました。小学校低学年のころから!
明治時代の歴史資料を見る時は、当時の人たちの素養がどのようなものだったかを理解していないといけませんね。《日本の伝統文化を大切にしよう》より