安住財務大臣(1)

言っていることがよくわからん。

デフォルトの可能性があると脅して増税をせまる政府、その一方では、国債は絶対安全だから買ってくれという。

 本日(2012年3月6日)の予算委員会江田憲司氏の質問に答えて、日本がデフォルトの可能性が出てきたと語った。江田氏の質問は2002年に財務省が出した外国格付け会社宛意見書要旨の内容についての見解を質したものだ。これは今でも財務省のホームページで見ることができる。

http://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm

ここには『日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。』と書いてある。江田氏がこれに対する安住財務大臣の見解を質したが、その安住氏の回答は「10年前とは状況が違う。今はデフォルトの危険が出てきた。」だった。つまり日本政府として、国債が紙くずになる危険が出てきたという見解だ。

江田氏が「通貨発行権」があるではないかと質すと、そういう問題ではないと強く否定した。つまり政府は1000兆円の借金を踏み倒すぞという強い意志を示したのか?

遂に借金を踏み倒すのか。それなら消費税増税なんていらない。しかし、国債を売るときに、これは国が保証するのだから絶対安全と言ったのとの整合性はあるのだろうか。ここのところを江田氏に追求して欲しかった。デフォルトの可能性があるのであれば、国債を販売するときに、これは紙くずになる可能性がありますが、それでも買いますかと言ってから売るべきだ。誰も買わなくなったら借換債もアウトだから償還の財源が無くなり絶対安全とは言え
ないはずだ。絶対安全を主張する根拠は通貨発行権が大前提となる。しかし、それを否定したが矛盾だと江田氏に追求して欲しかった。


『安住財務大臣「日本のデフォルト(国債が紙屑に)の...②』小野盛司