戦没学徒慰霊祭

英霊に感謝。

 今年は大東亜戦争開戦70周年という節目の年であるが、かの戦争では多くの若者が学窓から決戦場へ赴き、その多くが還らなかった。日本の大学で最も戦死者を出したのが早稲田で4千数百名、次いで慶應義塾の2千2百名余である。
今年も両大学では慰霊祭が行われる。
 尚、この他に毎年大学内で戦没学徒慰霊祭を行っているのは一橋大、國學院大、東洋大、拓殖大、小樽商大などに過ぎない。日本の最高学府であり、上記早慶に次いで1千数百名が戦死した東大にいたっては大学内に慰霊碑や追悼碑さえ全くない。
米英ではハーバード大でもオックスフォード大にせよいずれにも戦没者を慰霊追悼する立派な施設があり、大学も後輩の学生もそれを誇りにしているのである。
占領期でもGHQは靖国神社における英霊の慰霊祭は認めていた。戦没者慰霊を忌み嫌ったのは、日本における一部勢力であったのだ。
とくに大学にはその影響がいまだに残っているといえよう。



宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 読者の声より