中国大使館包囲!尖閣侵略糾弾!国民大行動


予想していたとり日本のマスコミ(テレビ、新聞)は無視。
中国の反日デモは大きく取り上げた。

NHKニュースは見ないので様子がわからなかったが…

(読者の声1)中国で大規模な「反日デモ」とNHKの(16日)午後7時のトップニュースで報道していたが、肝心の日本人の「反中国デモ」は華麗にスルー。
(途中省略)
追加。8時50分のニュースでいかにも日本のデモが反日デモの原因のような報道ぶりで笑えました。が、映像流しただけ抗議電話の甲斐もあったかと思いました。デモの参加人数を5000人越えにも拘わらず、2800人と明らかに虚偽報道をした件について、早急の訂正報道を再度抗議電話してみました。
ソース:
宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成22年(2010)10月17日(日曜日)
通巻3102号 <臨時増刊号>

分りやすい解説があった。

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成22年(2010)10月17日(日曜日)
通巻3102号 <臨時増刊号>
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中国四都市で「反日デモ」に数万? イトーヨーカ堂と伊勢丹は撤退の好機
またもノーベル平和賞騒ぎの国内分裂状態をガス抜きへ
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2010年10月16日に中国でおきた反日デモは、四カ所。
四川省成都。河南省鄭州。浙江省杭州。そして陝西省西安
イトーヨーカ堂と伊勢丹が成都で窓ガラスを割られるなどの被害、西安でミズノを扱う日系スポーツ用品店が破損されるなどの被害を受けた。杭州ではデモがあったという情報だけで詳細は伝わっていない(17日午前四時現在)。

さてご承知のように中国にある大使館は北京。領事館は上海、瀋陽、広州、重慶。それに香港。連絡事務所が大連。

もう一度、反日デモが起きた都市を確認していただきたい。いずれも日本領事館がない。駐在日本人がすくない都市ばかりだ。

おりから北京では五中全会が開催中である。日本のマスコミの焦点は習近平が軍事委員会副主任にはいるか、どうか。
上海は万博、広州はアジア大会。いずれも警備陣が抑え込んでいる。だから隙間を狙った?

お気づきだろう。領事館すらない都市での反日行動はまったくのヤラセである。若者たちの政府への不満、ノーベル賞を評価しない矛盾に気がつき、なにか憂さ晴らしをしたかったのだ。
しかもネット上に集合場所と行進順路まで掲げられ、当局は瞬間的に削除するのに西安、成都、鄭州ではデモの呼びかけの書き込みを削除しなかった。


▲「反日はマスゲーム」

このタイミングを撰んで中国共産党が反日デモを展開させたのは何が理由だろうか。

第一はノーベル賞騒ぎのガス抜きである。国内世論は劉暁波を釈放せよと無言の合意がある。民主化、自由、人権、法治を求める中国の若者の不満の発散場所を人口的につくる必要があった。

第二は日中関係を友好から対立へと尖閣カードに反日デモを重ねて胡・温執行部を突き上げようとする上海派の陰謀の影が濃い。
尖閣衝突の第二幕を狙っている。デモ隊の横断幕、プラカードをみれば、「統一された用語」しか並んでいないことに留意されたい。公安が用意したものだ。

第三は世界のマスコミに対して問題のすり替えをおこなう。
人民元不正操作で怒り心頭のアメリカ、ノーベル賞でいみじくも浮き彫りになった人権問題で西欧の対中不信が増大しており、ここで中国としては反日カードをもう一度使おうとしたわけだ。
ノーベル平和賞を犯罪者に与えたことはノーベル賞を冒涜するといっても説得力がなかったが、日本が悪いといえば、中国人の劣根性を引き出せる。義和団の乱のようにナショナリズムを権力側が利用するのだ。

第四は同時に起きている炭鉱事故の悲惨(いつもおきているのに何故今回だけかといえば、チリの奇跡的炭坑夫33人の生還に比較し中国の炭坑事故は毎年数千の犠牲)に象徴されるような国内の悪政を狡猾にすり替え、ともかくいつものように都合の悪いことに蓋をするために日本を梃子に利用する。

いみじくも人気作家の韓寒が冷ややかに言いはなった。「反日はマスゲームだ」と(そして当局はこの書き込みを瞬時に削除したが)。

韓寒は中国の若手人気作家でカリスマ的存在。若者の心理の先端、現代中国の風俗を描き、往時の石原慎太郎のような人気がある。『TIME』は世界を動かす百人のひとりに彼を撰んだことがある。
嘗て米国ジャーナリズムが書いていた。「中国人にとって反日は娯楽だ」


▲日中友好協会50周年記念会が4割減という無惨な参加者

ちょうどこの夜、北京の人民大会堂の宴会場を埋める<?>筈だった「日中友好協会」の設立五十年祝賀会は、2000名の参加を見込んでいたが、実際には1200名。四割が欠席するという異常事態が出現した。

会長の加藤紘一は病気を理由に欠席した。
日本からの「日中友好屋」さん、37団体から百名前後だけが訪中した。かつて、この宴には五千人がつどうほどの盛況だった。

東京の中国大使館主催「国慶節」も今年の参加者はすくなく、とくに国会議員の欠席が目立った。対照的に一週間後に行われた台湾の双十節宴はホテルオークラが超満員、千五百名の盛況だった。

イトーヨーカ堂と伊勢丹は中国から撤退する口実ができた。絶好のチャンスではないのか?