北朝鮮のインターネット環境

ワシントン=黒瀬悦成】米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は1日、ロシアの大手通信事業会社トランステレコムが北朝鮮に対してインターネット接続サービスの提供を北朝鮮時間1日夜から開始したとみられるとの分析を発表した。

 北朝鮮のネット接続は近年、中国の国有通信事業会社「中国聯通」(チャイナ・ユニコム)1社に依存してきたが、ハッカー集団「アノニマス」や米軍・情報機関とみられる組織からのサイバー攻撃にさらされてきた。

 しかし、同サイトによると北朝鮮唯一のインターネット接続事業者(ISP)である「スターJV」が、トランステレコムからも接続サービスの提供を受け始めたことが通信データの解析から判明したという。

 米紙ワシントン・ポスト(1日付)によると、トランプ大統領は今春、米サイバー軍による北朝鮮へのサイバー攻撃を許可する大統領令に署名。サイバー軍は北朝鮮情報機関「偵察総局」のハッカーらに対する攻撃を展開した。

 サイバー軍による攻撃は9月30日を期限としており、ロシアからの接続サービス導入は、米軍からの攻撃が一段落したタイミングを見計らって接続先を増やしたとみられる。


ソ-ス:【北朝鮮情勢】ロシア、北にネット接続サービス提供か 米国のサイバー攻撃避ける狙い? - 産経ニュース