「東海」が紀元前からあったというのは真っ赤なウソ

                             平成24年5月7日
    「日本海呼称問題で韓国を黙らせる」(拓殖大学教授 下條正男)      
                            

 国際社会を舞台に「日本海を東海に改めよ」と求める韓国の運動は、1992年に国連の地名標準化委員会で日本海の呼称について問題提起したことに始まります。以来官民挙げて執拗な運動を展開してきました。今年1月バージニア州で使用する教科書に日本海と東海を併記するよう求めた提案が州の上院の委員会で8対7の僅差で否決されるという事件が起きました。4月23日〜27日に開かれた国際水路機関総会を目標に運動してきた韓国のもくろみは完全挫折しましたが、この問題がはらむ大きな意味について認識すべき時です。

 第1に、韓国のこの主張は、竹島慰安婦などと同じく、完全に歪曲した歴史事実に基づいて行われているということです。今回紹介します下條正男先生の「日本海呼称問題で韓国を黙らせる」(『正論』4月号掲載)に詳しく説明されていますように、なるほど『三国史記』(高句麗本紀)と『広開土王碑』に「東海」という記述があります。しかし、高句麗は朝鮮半島の西北から満州にかけて存在していたことから想像つきますように、「東海」はどうみても今の日本海を指すものではありえません。今の黄海の一部を「東海」と表現していたわけですが、下條先生の言われるように、中国から見て東にある海だからそういっていたということです。さらに渤海を東海とも呼んでいたということです。
  
   * http://hassin.org/01/wp-content/uploads/Sea-of-Japan.pdf 

 こんな全くの歴史歪曲によって「東海呼称はキリスト誕生より古い」などというトンデモ論を声高に主張しているのが韓国なのですが、例によって日本政府のこれに対する断固たる反論がなされていないため、かなり国際的に広がってきているのが実情です。危うくバージニア州で論が採用されそうになったのがその典型例ですが、国際的な地名学者の間にも支持者が広がっているというというのです。

 またこの問題は、単に呼称問題にとどまらず、竹島ともからみ、全て日本帝国主義による侵略行為の一部であり、日本が償いを行うべきこのとの一環である、という主張と結びついていることです。政府に断固たる対応を強く迫るとともに、韓国の人々を含め世界の人々に、歴史の真実を訴えていかなければなりません。下記の通り、海外のマスコミ、識者、学者等4000名ほど宛てにメール発信しました。
  発信する会 茂木弘道