TPP 牛丼チェーン問題

もうすぐ4月というのにコメ農家の動きが見えない。
この先どうするのだろうか?


牛丼チェーンの大手松屋が、この4月から使用する米を国産から豪州産に変えると発表しました。

松屋によれば、「食味には問題がない」とのことです。「身体がよろこぶ自然の味」(松屋プレスリリース)とはよく言ったものです。

100円台の牛丼がいよいよ真実味を帯びてきました。

現在の時点では、最大手のゼンショー系列すき屋は追随していませんが、あそこのことですから、一挙に輸入米を使った195円牛丼をぶつけてくるかもしれません。

この米はあの悪名高きMA(ミニマム・アクセス)米です。700%超という高関税を維持するためにという逆説的な理由でWTOにより年間80万トンも輸入されています。というか、押しつけられています。

これを年間500億円の保管費用と、数千人の農政事務所の職員をかけて日々管理しています。

農水省がもっとも国民に見せたくない負の縮図でしょう。このMA米大量保管作業がなくなると、農政事務所の仕事の半分はなくなってしまいますから。

ちなみにあと半分は、減反監視です。TPPになれば、同時にすべての仕事がなくなるわけですので、農水省のTPP反対のリキが入るはずです。TPP以降になれば、農水省は今の2万人体制から、その半分以下で済むのではないでしょうか。

それはさておき、MA米は各国の一等米という最上級の米です。そのわりに価格が安いので国内の米加工業者から重宝がられていました。


引用元: 大手牛丼チェーンが豪州米導入開始。コメ輸出国ダークホースとしてのオセアニア諸国: 農と島のありんくりん,
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