孔子平和賞(ノーベル平和賞の中国版)中止

恥晒し。

北京=関泰晴】中国の民主活動家、劉暁波氏のノーベル平和賞受賞に対抗し、北京の学者などで作る団体が昨年末に創設した「孔子平和賞」が、文化省の管理規定に違反したとして、今年は中止に追い込まれたことが分かった。

 同賞を巡っては「国際的な尊敬も得られず、孔子の名を汚すだけだ」などと批判が出ていた。イメージ悪化を懸念する当局の意向が働いた可能性もある。

 文化省によると、同賞を主催する「中国郷土芸術協会伝統文化保護部」が今月17日に開いた記者会見について、上部機関への事前の報告がなかったことなどが管理規定に違反したという。この団体は文化省外郭団体の認定も取り消された。

 同賞は、賞金が10万元(約120万円)で、今年はプーチン露首相ら8人が候補者に挙がっていた。授賞式は昨年と同様、ノーベル平和賞の授賞式前日の12月9日に予定されていた。昨年の初代受賞者には台湾の連戦・元副総統が選ばれたが、連氏は授賞式に出席しなかった。

(2011年9月29日23時36分 読売新聞)