菅内閣

発言を聞いていると違和感を持つ。

仙谷官房長官の周辺は15日夜も「組織に反する行為を強制権限のある組織の人間が行ったのだから、厳罰に処すべきだ。当然、逮捕だと思っていた」と悔しさをにじませた。

 一方、菅内閣の閣僚の一人は、逮捕が見送られたことで「情報管理が甘かったということで、海上保安庁の長官が責任を取ればそれでいいんだろう」と述べ、馬淵国交相の責任問題には発展しにくくなったとの認識を示した。

ソース:http://news24.jp/articles/2010/11/16/04170639.html

≪民主主義国家において、政治の軍事に対する優先は確保されなければならないものと考えている。

わが国の現行制度においては、国防に関する国務を含め、国政の執行を担当する最高の責任者たる内閣総理大臣および国務大臣は、憲法上すべて文民でなければならない事とされ、また、国防に関する重要事項については国防会議の議を経ることとされており、更に国防組織たる自衛隊も法律、予算などについて国会の民主的コントロールの下に置かれているのであるから、シビリアン・コントロールの原則は、貫かれているものと考えている。政府としては、このような制度の下に自衛隊を厳格に管理しているところであり、今後ともこの点に十分配慮していく所存である≫

もちろんシビリアンとは国民から選出された国会議員であって役人でないのは当然だが、その「シビリアン」という自覚が欠落していたのが国政の執行を担当する最高の責任者たる菅総理であり、今回の仙谷官房長官ではないか?

命令指示した者に責任がなく、その命令を“執行した”者に責任があるのであれば、組織は持たない。


引用元: シビル・アンコントロール! - 軍事評論家=佐藤守のブログ日記,
"http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20101112/1289546556"