マスコミの実態


俺:まず伺いたいのは、一連の変態記事事件についてですが…なぜあのような事件が起こってしまったのか、
佐々木氏独自の分析をお聞かせください。

佐々木:うーん…やはり新聞社は「紙媒体」がメインだから、ネットと言うと「傍流」なんですよ。
で、英文サイトのほうは傍流のさらに傍流なもんだから、主流派の編集部とかと違って「やりたい放題」な
部分があったのではないか、と思います。

俺:では、関係者の処分があのような軽いものになった理由は?

佐々木:メインの媒体が起こした問題じゃないだろ?そもそも何が問題なのか教えてくれ―――ってトコロだと思います。
実際、新聞協会のお偉方の中にも、そういう事を平気で口にのぼせる人が多いですし。

俺:実は先代の北村社長が、waiwai事件の黒幕なんじゃないか?という声が、ネットの中にあったんですが。

佐々木:あはは(高笑い)、そんなドロドロの陰謀論じゃないですよ。もっとくだらない、底の浅い話です。
どいつもこいつも、「紙媒体で起きた不祥事じゃないから、黙ってればいずれ収まる」って思ってるんですよ
でも、デジタルメディア局の中では、この問題をきちんと理解してる。
そういう声が外に出てこないから、私が声を上げてるんですけど。

俺:だったら、毎日.jpなんかやる必要ないじゃないですか。

佐々木:彼らは「ネットの影響力」だけは欲しいけど、「ネットの世論」ってのを認めてませんからね。
いわゆる『学生運動の成れの果て』みたいな連中が、毎日に限らず色んな新聞社の論説主幹だの主筆だの…そういうポストを占めてるんですよ

俺:そういう連中が、拉致問題で北朝鮮を非難せずに「ウソの礼儀」という言葉でアメリカ政府を非難して、
竹島問題では韓国を非難せずに、国務省か何かの地図表記をいじっただけのアメリカに対して「態度をハッキリしろ」とか言うんですよね。
こういうのを見てると、彼らは日米離間を画策してるのかと思っちゃうんですよ。

佐々木:そんな深い意味なんか無いんですよ。『反米こそが正義!』の、全共闘の意識をそのまま引きずってるだけですって。
自分たちが正しい!って思い上がってる、当時のままなんですよ。

俺:そういう思い上がりが、謝罪文に「弊社に対して誹謗中傷するなら、法的手段をとる」という一文を入れてしまった…
という事ですかね?

佐々木:あの謝罪文ね…掲載するに当たって、社内で揉めたようなんですよ。
「毎日新聞を読んでるのは、50代や60代の年配者が多い。ここで詳しい内容の謝罪文なんか載せたら、ネットを見てない読者たちが騒ぎ出す」って


俺:はぁ!?(驚愕)身勝手極まりないじゃないですか。

佐々木:ネットの影響力は欲しいけど、彼らに世論を語るのは認めない――そういう連中がですよ?身勝手だなんて意識自体を持ってませんって。

俺:実は私、テクノバーンに「毎日新聞は正義」ってのが出た時に毎日新聞社に電凸したんですよ。
で、その時に「すぐに確認して、しかるべき対応をしなさいよ」と告げて電話を切ったんです。
ところがその次の週に電話したら「その報道については確認してない」って言うんです。

佐々木:本当ですか、それ…いくらなんでも酷いなぁ(苦笑)

俺:で、私ね…「シレッと嘘ついてんじゃねーよ」って言っちゃったんです。

佐々木:あっはっは…そりゃまぁ、そう言いたくなりますね(笑い)。

俺:で、ここで期せずして「毎日の読者室は、意見を握り潰してる」ってのに説明が付いちゃったんですよ。

佐々木:たぶんね…読者室は「クレーマー」だと思っちゃったんじゃないかな。
読者室は、記者をあがった人が多い』ってメールに書いたと思うんですけど…
記者って、激励や賞賛が届くことは多いけど、批判や叱責の声が届くのは少ないんですよ。昔からですけどね。
そういうのがあって、叱責や批判を「謂れの無いクレーム」だと受け止めて、身構えちゃうんじゃないかな

でも、そういう意見こそ真摯に受け止めないといけないんですよね。


ここでタイムオーバー。

結論。毎日新聞社は、変態報道を問題として受け止めていない、以上!


ADON-K@戯れ言: 【電凸】毎日新聞社をよく知るITジャーナリスト・佐々木俊尚氏に、毎日新聞社の正体を暴いてもらいました【電話会談】